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Photoshopの描画モード「比較(明)」と「比較(暗)」を解説

Photoshop
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Photoshopで「描画モード」という、下のレイヤーに対して、上のレイヤーがどういった合成をするかを調整できるモードがたくさん用意されています。描画モードは何となく試して適用しがちですが、夫々の仕組みがわかれば思い通りの合成ができる場合があります。今回は、「比較(明)」と「比較(暗)」の解説をしてみたいと思います。

描画モードを理解する上での前提の知識(基本色・合成色・結果色について)

描画モードを理解するうえで、基本となる以下の3つの言葉を確認しておきます。

  • 基本色…画像内の元のカラーです。(少しわかりにくいので、下のレイヤー、或いは合成される側という理解でよいと思います。)
  • 合成色…ペイントツールまたは編集ツールで適用されるカラーです。(少しわかりにくいので、上のレイヤー、或いは合成する側という理解でよいと思います。)
  • 結果色…合成によって生成されるカラーです。

※上記の定義はAdobeのページに記載されていますのでリンクを貼っておきます。

「比較(明)」とはどのような描画モードなのか?

合成色または基本色の内どちらか明るい方を結果色として表示する。

少しわかりにくいので、基本色の方が明るければそのまま、暗ければ、合成色が反映されるという理解でよいかもしれません。

下記図を参考にすると、合成色が黒から白のグラデーション、基本色が黄色、結果色が比較(明)を適用した状態となっています。

「明るい方」を表示するとはつまり、「白に近いほど」ということです。数値でいうと白はRGBの値が全て255になりますが、RGBの値が255に近い方を表示するということです。

よって白部分と黄色部分の比較では、白色が優先され結果色として表示されます。

黒はRGBの値が全て0なので、黒は基本的に反映されません。黒部分と黄色部分の比較では、黄色が優先され結果色として表示されます。

結果色が調度色が混ざっている所が少しややこしいですが、上記の赤四角部分のRBGの値を調べると、より255に近い方のRBG値を結果として表示することになります。

比較(明)を使って雲の合成をしてみる。(比較(明)の使いどころ)

どのような時に利用できるかというと、ベースとなるレイヤーの画像の空に、別の画像の雲だけ合成したいとき。雲は基本的に白いので比較(明)を利用すると、雲部分が反映される可能性が高くなります。

下記は例ですが、基本色にあたるベース部分が砂漠の写真で、その上のレイヤー(合成色)に別の雲画像を載せている状態です。(境目がくっきりしています。)この場合、境目部分の空の青さを比べると、ベースの砂漠の青の方がより明るいので、青はベースとなる下のレイヤーが適用されます。しかし、雲は白いので上のレイヤーが適用されます。

before:ベースが砂漠で、その上に雲の画像が乗っかっている状態
after:比較(明)適用後

その他として反対に、ベースとなるレイヤーの画像が夜空だとして、別の画像の打ち上げ花火を合成したいとき。花火の光の色と、夜空では花火の方が明るいため、花火部分が表示される可能性が高いです。※この場合、花火の夜空の方が暗いことが条件になりますが…

「比較(暗)」とはどのような描画モードなのか?

合成色または基本色の内どちらか暗い方を結果色として表示する。

要するに比較(明)と反対になります。基本色の方が暗ければそのまま、明るければ、合成色が反映されるという理解でよいかもしれません。

また、「暗い方」を表示するとはつまり、「黒に近いほど」ということです。数値でいうと黒はRGBの値が全て0になりますが、RGBの値が0に近い方を表示するということです。

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