フォトショップにあるフィルターに「水晶」があります。あまり使うことの少ないフィルターですが、ギザギザの質感を出す際に有効に使用することができます。エッジをギザギザにして、和紙のパターンオーバレイを適用すれば和紙がちぎれたような質感を表現することができます。
youtubeで動画解説
作例:画面を3等分する位置にちぎれた質感を出していくやり方
画面を3等分する
まず何色でも良いので、カンバス上を塗りつぶしておきます。
そして、画面を3等分する位置を正確に把握するために、ガイドを引きます。この時便利なのが、メニューの表示の中から>新規ガイドレイアウトを作成です。
列(縦方向)の値を1にして、行(横方向)の値を3にします。そうすると画面を3等分する位置にガイドを引くことができます。
まず上の1/3を長方形選択ツールで選択する
長方形選択ツールを持ち、ガイドに沿って上の1/3を選択します。
選択範囲が取れている状態で、クイックマスクモードで編集ボタンをクリックします。クイックマスクとは、文字通り、一部分に「素早く」「マスキング 」を行なう操作のことです。
選択していない部分が赤い半透明になります。この部分が保護されている部分で、赤くなっていない部分が保護されていない部分です。
水晶のフィルターを適用する
次にフィルター>ピクセレート>水晶をクリックします。セルの大きさは、プレビューを見ながら調整します。ここでは10に設定します。
水晶は、ピクセルを単色の多角形に凝集します。(凝集…散らばったものを一つにすること)
https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/using/filter-effects-reference.html
こうすることで境界部分をギザギザにちぎれたようにすることができます。
続いて、クイックマスクモードを解除します。先ほどクリックしたアイコン部分をクリックすると、解除することができ、赤い半透明が消えて選択範囲が取れている状態になっています。
この状態で、Ctrl+Jをして、選択範囲部分を独立レイヤーにします。見た目には何も変わりませんが、レイヤーパネルを見ると、選択範囲部分のレイヤーが新たに作成されています。
同じ作業を下の1/3に対しても同様に行います。
和紙っぽいテクスチャをパターンオーバレイとして適用する
最後に和紙っぽく仕上げていきます。レイヤーをダブルクリックして、レイヤー効果の画面を立ち上げます。その中からパターンオーバレイを選択します。
作例で使用したパターンは、デフォルトで入っているパターンを使用しました。
保存場所は、従来のパターンとその他>従来のパターン>カラーペーパー>ピンクテクスチャを使用しました。(photoshop2020を使用しています。)
下1/3のレイヤーに対して適用しましたので、上1/3のレイヤーに対しても同様に適用をします。保存場所は、従来のパターンとその他>従来のパターン>カラーペーパー>斑点のあるピンクを使用しました。ピンクテクスチャの一つ右横にあるパターンです。
あとは、境界部分に影を付けたり、テキストを載せたりして完成です。
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