Photoshop CC 2021のアップデートに伴いリリースされた機能のニューラルフィルターですが、今回はこの中にある「スマートポートレイト」をいろいろ試してみたいと思います。まるで顔を変えるアプリのようにAIで人物の顔のパーツを認識して笑顔や怒り、そして年齢を若く見せたり、年を取らせたり、ワンクリックで操作を行うことができます。
youtubeで動画が解説
ニューラルフィルターからスマートポートレイトを開いて調整していく
ここでは以下の男性を作例として、調整した結果を取りあげてみたいと思います。写真はpixbayからお借りしています。
対象となるレイヤーを選択した状態で、メニューのフィルターからニューラルフィルターを選択します。
するとニューラルフィルターのパレットが立ち上がり、自動で顔を認識してくれます。顔が認識されると、顔の周囲が青い枠線で囲われます。(この時顔の向きなど顔が認識されない場合は、今回の機能は使用することができません。)
ベータ版フィルターのアイコンをクリックすると、一番上の「スマートポートレイト」のボタンをオンにします。※初回はクラウドのアイコンになっているので、ダウンロードする必要があります。
笑顔を減らす
素材写真が笑顔満面ですので、ここでは笑顔を減らす方向に振ってみたいと思います。笑顔にチェックを入れて、ゲージ左に振ることで笑顔を減らすことができました。(右に振ると笑顔にすることができます。)
年齢を上げる、視線を変える、髪の量を減らす、顔の向きを変える
ここで一気に変化を付けてみます。年齢、視線、髪の量、顔の向きのゲージを調整します。結果は以下の画像の通りですが、髪の毛の部分などうまく再現しきれませんでした。
ということで、ここからは元画面に戻り、コピースタンプツールなど従来の方法で修正をしていきます。
細かい部分をコピースタンプツールで調整していく
元画像と比較するとこのような感じです。完ぺきではないにしてもここまで自動で修正できることに驚きです。(もし普通にレタッチするとしたら膨大な時間とお金がかかるはずです)
髪の毛の部分と首の部分の再現が甘いので、ここでコピースタンプツールを使って数分レタッチすれば自然な仕上がりにすることができました。
絵画でも顔と認識してくれれば修正可能
絵画やイラストでも顔と認識してくれさえすれば、同じように修正することは可能です。
フェルメールの真珠の耳飾りの少女もこんな風に自動で調整してくれます。(一番左が原型で、左から笑顔、驚き、目線の変更をやってみた結果です)
今回はこれで以上になります。引き続きアップグレードによって他にも追加された機能があるので、順次紹介していきたいと思います。
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