Photoshopで背景としてパターンを配置することがあります。また、その背景を文字を並べてそれとなくアピールしているものも見かけます。今回はそんな文字の背景をパターンを作成する方法を紹介します。CC 2021のアップデートに伴いリリースされた機能「パターンプレビュー」も試しながら作成していきたいと思います。
継ぎ目のない文字のパターンの作成方法
300ピクセル角の大きさのカンバスサイズ新規作成
新規ドキュメントを作成する際に、幅・高さを300ピクセルで作成をスタートします。
ガイドを表示
パターン作成の際に気を付けるべきは、配置が少しでもずれると、継ぎ目ができてしまうので、ガイドを表示してきちんと作成をしていきます。
メニューの表示から、新規ガイドレイアウトを作成を選択します。
列と行にそれぞれ「4」と入力します。これにより4×4に分割されたガイドを作成することができます。
任意の文字を入力して画面の中央に配置する
テキストを中央に配置する
背景にしたい文字をテキストツールで入力します。この時位置は適当でOKです。次の手順は以下の流れで実行していきます。
- ①テキストツールでテキストを入力(上記の通り)
- テキストレイヤーを選択する(クリックする)
- ショートカットのCtrl+Aをする→画面全体の選択範囲が取られます
- 移動ツールを選択します。ショートカット「V」
- 移動ツールを選択したことにより画面上のメニューバーの表記が変わりますので、ここで中央に揃える2つのアイコンをクリックします。
これにより、入力したテキストを画面中央に配置することができます。配置出来たらCtrl+Dで選択範囲を解除しておきます。
テキストを各所に配置する
先ほどセンターに配置したテキストをベースとして、これをコピーして下記のように配置していきます。
コピーの方法は、まずベースとなるテキストを選択します(左クリック)その状態で、Altキーを押すと、マウスポインタが変化します。そしてShiftを押しながらドラッグする(AltとShift両方押さえたままドラッグする)と、例えば上にドラッグすると真っ直ぐ上にテキストを複製してくれます。
ガイドを引いてることもあり、テキストの中心とガイドが重なるところでピタッと吸着してくれると思います。
パターンプレビューで仕上がりを確認
ここでCC2021に搭載された機能「パターンプレビュー」を試してみます。メニューの表示の中に「パターンプレビュー」の項目があるのでこちらを選択します。
※選択した後、スマートオブジェクトに変換を推奨されますが、ここは無視してOKで大丈夫だと思います。
すると画面上にパターンとして登録して、それを展開したときのイメージを確認することができます。継ぎ目なくきれいな文字のパターンを作成することが可能だとわかります。
今回は操作の必要がないのでしませんが、この画面上で、テキストを動かすこともでき、それに伴ってプレビューも変化してくれるのが優れものます。図形や模様などのパターン作成には便利な機能だと思います。
パターンを登録
パターンプレビューで問題ない事を確認したら、このパターンを登録します。もう一度、表示>パターンプレビューを選択することで、プレビューを終わらせることができます。
パターンの登録は、メニューの編集のパターン定義を選択して、任意の名前を付ければ登録することができます。
パターン定義が完了すれば、このドキュメントは閉じてしまって大丈夫です。(今後編集する予定がなければ、保存せずに閉じてしまっても大丈夫です。)
パターンで背景を作成してみる
新たに新規ドキュメントを作成します。サイズは任意ですが、作例では1280×720でドキュメントを作成してみます。
パターンの塗りつぶしですが、ショートカット「Shift+F5」でも可能です。(メニューの編集の中に項目があります)
ただこの場合、角度を付けたり、大きさを調整するなどの作業性が悪くなるので、レイヤースタイルにある「パターンオーバーレイ」を使用した方が自由度は高いです。
- レイヤーをダブルクリックして、レイヤースタイルを立ち上げます
- パターンオーバーレイにチェックを入れます
- 作成したパターンを選択して、あとは任意でパラメータを調整します
これで継ぎ目のない文字の背景パターンを作成することができました。
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